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点取り占い

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まるでノマドだ。
町から町を転々と、この「引っ越し作業」というものに人生の何割を費やしているか知れない。
ふるさとは?実家は?と聞かれると、
生まれたまち、子供時代を過ごしたまち、親が住んでる所、いろいろ転々で、
なんと答えてよいか迷う。
根無し草だなぁ、と寂しくなったりもするけれど、
あの人はどんなしてるかなぁ、あの場所は今も変わらないだろうか、と
それぞれの場所から少しずつ、線をひっぱって手に持っている感覚は、幸せだと思う。

不思議なことに、行く先々で「ともだちのともだち」に出会う。
そんなことばかり。
同じ想いが磁石のようになって、つながっていくみたい。

先日もやんばるで稲刈りをしながら、沖縄やんばると福島と宮城の点が線になった。
3.11以降、想いの点がいろんな場所に散らばった。
皆がそれぞれの点と点を結んで、たくさんの線でこの国を覆っている。
どうかそれが大きな力となりますように。









ひょんなことから沖縄にくることになって、
引っ越しの準備をしているときにあの震災があった。
何も考えられなくなって、逃げるようにここに流れついた。
まるで異国のこの地に、謙虚な気持ちで入らせて頂く感覚と、
今までと同じ宿題を抱えた日本にいるのだという確かな感触と、
そして何よりも、「あの日」からまるで別の世界がはじまってしまったということについて、
少しずつ、理解していこうと努めた半年間でした。

仕事のご縁を頂いて、ここにやってきた私たち一家。
日本中が不安的なこの時期に、本当に運良くたくさんの貴重な出会いの機会を頂くことができました。

美しく循環する畑と暮らしを見ました。
「水は高いところから低いところへ流れる」
そんなシンプルな自然と寄り添いながら暮らす人とデザインされた畑。
漠然と「農」に憧れていた私たちに、はっきりとした目標ができました。

想いを同じくする人々と繋がって、今起こっていること、
これから向かうべき方向、について考えることができました。
恐らく長い間潜在的に認めたくなかった「変化」を、
はじめは不承不承、でも今はわくわくしながら、
受け入れていく気持ちが固まっているのを感じます。

「光の方へ」
震災の日から、何度となく心の中で唱えているこの言葉。
日々舞い込んでくる些末な問題を前に、すぐ忘れてしまう質だから。

ありがとう、やんばるの半年。
私たちは四国に行きます。
 
気づいてから周りを見てみると、ヤギの首輪はホースが主流のようです。
青いホースだったから、「あおちゃん」。
おとなしくて、人が好きで、なんともかわいい。
実にうまそうな音をたてて草を食む。
生いや茂れる夏草を、片っ端から食べていってくれて大助かりです。
ぺたんと座って、口をもぐもぐさせながら放心した目つきで佇む姿を見ていると、
「この顔に似た人を、知っている」
けれどそれが誰なのか思い出せない。

沖縄のひとたちはみんなやぎが好きみたい。
庭でめーめー言ってると、様子をみにきてくれる。
「この草、やぎの大好物なんだよー」と葉っぱのお土産をどさっと持って来てくれるおじさん。
「うちの畑に芋の茎がいっぱいあるからとりにこい」と言ってやぎ用のかずらばと、
おまけに人間用の芋までくれるおばぁ。
「ちょっとお日様にあててからあげるとやぎは下痢しないからよー」とポイント伝授。
おかげで、あおちゃんはもぐもぐしゃりしゃりと、日がな一日食べてます。

やぎは、人をしあわせにしてくれる。
ありがとう。

 こう呼びかけられて、ハッとする?
もっとも本命の「無関心」殿はハッともしないのだろうか。
上関町の町長選は原発推進派の現職が人々から選ばれた。
まだ、そうなの?いつまで、そうなの?

数年前、高尾に住んでいる頃、高尾山のトンネル工事の反対派と推進派
どちらかを市民が選ぶ、という重要な市長選があった。
駅の前で、みんなでjamaica songを唄ったりしたけれど、
通り過ぎる人ヒトひと、それはみんな「無関心」だった。
もちろん例に漏れず、この選挙も現職の推進派の勝ち。

だいたい「反対派」という言葉もおかしいね。
いつだって、ただ、命を繋いでいくことに「yes」と言っていたいだけ。
こどもたちが唄って、手を叩いて、踊りまくるのを見ていたいだけなんだぜー。

I can see children dancing 
Dancing in the sun 
Dancing to the beat of the conga drum
 And having so much fun 

They`re having so much fun

Now I can hear children singing 
Singing Sunday song 
Singing and dancing in the summer sun
 And having so much fun 

They`re singing a jamaica song

I can see children smiling 
There`s music in the air everywhere
 There`s dancing and singing in the summer sun
 With flowers in there hair 

They`er singing a Sunday song

I can see the children clapping 
Clapping their little hands 
Dancing and singing a Sunday song
 And everyone understands 

They`re singing a summer song♪







キョキョキョキョ・・・ヤモリの求愛の声を聞きながら、
真夜中に味噌を仕込む。
真夜中には、大豆ではなく、小豆です。

沖縄の夜には、醗酵がよく似合う。

麹のような人に、私はなりたい。



また、台風がきます。
サキシマスオウノキ。

かつてこの木を見たくて衝動的に西表島へひとり旅。
なんと、こんど越した家の敷地にあった!
木に、呼ばれたのです。

ここに来て、いろんなことが醗酵しはじめています。
ふつふつ、ぷくぷく。
こんな世界にしてしまったと、悲観ばかりしていられない。
楽しいことがはじまります。

ただ、光の方へ、すすむのみ。

鋭意開墾中。



沖縄の人の暮らしは台風と共にあったのですね。
「一からやりなおし」の繰り返し。
家も、畑も、道も、「またはじめからやりなおし」。
3日間、家の中にこもって、窓にたたきつける風と雨とで、
家ごと海の中におぼれてしまったみたいでした。
電気もつかず、携帯電話も繋がらなくなって、家にこもるしかない数日。
なんだか不安。おちつかない。
でも、たったそれだけの事で心細くなってしまう「人間力」の弱さにはっと気づいたりして。
生きていくのに何が必要か、嵐は、心の中から無駄なものを洗い流していってくれるようです。
こうして少しずつ気づかされて、鍛えられて、
「智慧の生き物」として生きていく術を学んでいきたい。
今回の台風は、あたり一帯の農作物に大打撃をくらわせ去っていきました。
雨が少なく、風で海水と砂を巻き上げて暴れまくったので、
あたり一面、枯れ木になってしまいました。
ここへ来てから毎日毎日、美しい森、海、空、初めて見る昆虫、植物、鳥などなどに
ほわわー、と手放しで感動していたけれど、
自然は、こんな風に突如として顔を変えてしまうのですよね。
いい所も、わるい所も(そもそも「いい・わるい」という表現もしっくりこないけど)
知るのは、まだまだ時間と経験が必要です。

人と人との間でも嵐が吹きました。
この小さなコミュニティーで生きていくことを、日々、試されているようです。
異なる文化、異なる歴史、ここに新しく入らせて頂いた私たちは、
もっともっとこの土地のことを知っていきたいと思います。
と同時に、これまでと同じように日本に住む一人の大人として、
子供の未来を守っていかなければならない。
こんな課題満載の国のまま、子供達に引き渡すなんていやです。
子供達は私たちの尻拭いのために生きるのではなく、
自分たちの魂が喜ぶ仕事ができるようになってほしい。

反対!と目をつりあげて行動するのではなく、笑いながら、唄いながら。
そういう道が、きっとあるはず。

心の中にずっと音楽が流れています。
今こそ、音楽を!


「幸せの経済学」上映会に行きました。
やんばるの空の下、たくさんの人がそれぞれの想い、同じ願いをシェアしました。
あたらしい世界ははじまっている。
はじめた人から。一歩を踏み出した人から。
迷ってなど、いられないのです。
 

この日は大潮。
海は、エラをもたない私たちに、すこしだけその世界をみせてくれました。
いつもは踏み入ることのできないリーフの上を、肺呼吸しながら二本の足で歩く私たち。
ふだんは私たちにその姿を見せることなく、淡々といきている生命。
見ていようが、いまいが、守られようが破壊されようが、
これまでも、これからも、私たち人間には無関心。
ただ、よせてはかえし、大きな呼吸をつづけている。

私たちはずっと、片思いのままなのでしょうか。